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Roametic-Travel~余白の旅

貴船神社と下鴨神社——夏の夕暮れから夜へ、ひとり参拝の静かな時間
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貴船神社と下鴨神社——夏の夕暮れから夜へ、ひとり参拝の静かな時間

K.V.T

観光客が帰りはじめた夕刻、京都はまるで違う顔を見せる。

貴船神社へは、叡山電鉄の鞍馬線で鞍馬口を抜けた先、終点のひとつ手前、貴船口で降りる。そこから川沿いの道を15分ほど歩くと、あの有名な石段と朱の燈籠が迎えてくれる。

夏の貴船は、川床料理の季節だ。しかし目的を持たずにただ歩くだけでも、そこには十分な静けさがある。川の音、足元の砂利、木々が作る緑の天蓋。誰かと来るよりも、ひとりで来たほうがいい場所かもしれない、とふと思う。

貴船神社の鳥居

貴船神社、昼と夜

本宮から奥宮まで続く参道は、日中はもみじの緑に包まれている。緑が濃く、空気が冷たく、夏であることを忘れる。

貴船川沿いのもみじ

奥宮への道を進むにつれ、参拝者の数が減っていく。燈籠に火が入りはじめる夕刻、参道はひっそりと静まり返る。そこに立つと、この場所が何百年もの間、変わらずここにあり続けてきたことを、ただ感じる。

奥宮への参道・夜の燈籠

ライトアップが始まると、朱色の社殿が夜の中に浮かび上がる。派手ではない。ただ、深い。

貴船神社参道

下鴨神社の絵馬に宿るもの

夜の貴船から京都市内に戻り、下鴨神社へ。

世界遺産の境内は広く、夜でも静かに開かれている。絵馬所には、見知らぬ誰かの願いが重なり合うように吊るされている。合格祈願、家族の健康、平和への祈り。「一路平安」と書かれた絵馬に目が止まった。

下鴨神社の絵馬

旅の無事を、誰かがここで祈った。その跡が、木の板の上に残っている。

この旅に持っていくなら

  • 歩きやすいサンダルか薄手のスニーカー
  • 少し羽織れるもの(貴船は市内より数度涼しい)
  • 帰りの叡山電鉄の時刻表(夜は本数が減る)

アクセス
貴船神社:叡山電鉄・貴船口駅から徒歩約20分
下鴨神社:京都市バス・下鴨神社前停留所すぐ

おすすめの時間帯
貴船:14時頃入山→18時以降のライトアップまで滞在
下鴨:貴船から戻った夕〜夜

K

この記事を書いた人

K.V.T(Kaori)

フリーランスWebデザイナー・旅ライター。日本全国40都道府県以上を一人旅で訪問。観光地の「じゃない方」——地元の人だけが知る静かな宿、路地裏の食堂、人気のない絶景を求めて旅を続けています。

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