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Roametic-Travel~余白の旅

一人旅で「持っていって良かった」と本気で思った10のもの|静かに旅を支えてくれた小物たち
Journal

一人旅で「持っていって良かった」と本気で思った10のもの|静かに旅を支えてくれた小物たち

K.V.T

この記事には広告リンクが含まれています。実際に旅で使い続けてきた相棒たちを、私の言葉で紹介しています。

飛行機の窓の外が白む頃、ようやく自分の旅道具のことを考え始める。

何を持っていくかは、その人がどんな旅をしたいかに静かに表れる気がする。私は重い荷物を引きずる旅が苦手だ。広い駅のホームで誰よりも遅れて動くのが嫌だし、宿に着いて荷ほどきに30分かかるのも、なんだか時間がもったいない。

5年ほど一人で旅を続けて、ようやく「自分の旅にちょうどいい荷物」というものが見えてきた気がする。最初の頃は不安で詰めすぎていたし、途中の頃は「軽量化」に走りすぎて夜寒くて困った。

このページにまとめたのは、40都道府県以上を一人で歩いた中で、「あってよかった」と心の中で小さく頷いた10のもの。インスタ映えする旅道具リストではなく、駅のホームで・宿で・夜の道で、静かに助けてくれた相棒たちです。


1. 畳めるサブバッグ ── お土産が増えた帰り道のために

行きはコンパクトに、帰りは大きく。これができるかどうかで、旅の後半の気の楽さが全然違う。

私が長年連れて歩いているのは、無印良品の薄手のショルダーバッグ。ポケットに入るくらい小さく畳めて、肩から下げると意外なほど大きな容量になる。北陸の道の駅で買ってしまった大ぶりの瓶詰めも、京都の本屋で見つけた古い文庫本も、これに入れて持ち帰ってきた。

最初に買ったときは「こんなペラペラで大丈夫なんだろうか」と思ったけれど、5年使ってまだ破れていない。

2. 薄型モバイルバッテリー ── 「あと10%」を救ってくれる

GPS、写真、地図、調べ物。一人旅の昼間は、スマホの電池が驚くほどのスピードで減っていく。Googleマップを片手に知らない街を歩いていて、画面が暗転したときの心細さは、経験した人にしかわからない。

私はAnkerの薄型タイプを長年愛用している。手のひらに収まるサイズなのに10000mAh。鞄の重さを増やさずに、スマホをもう2.5回フル充電できる。

充電器そのものよりも、「持っていない」状態の不安のほうが旅を疲れさせる。これが私の結論。

3. ミニ今治タオル ── 自分の手触りが、見知らぬ場所で落ち着く

これは趣味の領域かもしれない。でも一度持っていくと、もう手放せなくなる。

宿のタオルが嫌いなわけじゃない。ただ、見知らぬ街の見知らぬ宿で、自分の手触りのものが一枚あるだけで、不思議と心が落ち着く。手洗いの後、駅で汗を拭くとき、温泉のあとに。使う場面はいくらでもある。

色は無地の白かオフホワイト。生成りでもいい。とにかく派手じゃないものを。

4. 旅のための薄いノート ── スマホでは残らない感覚を

旅先で感じたことは、スマホのメモには残らない、気がする。少なくとも、私は残らなかった。

紙とペンに書いたほうが、不思議と長く憶えている。風の冷たさとか、夕方の魚屋の匂いとか、知らない人と交わした短い会話とか。kakimoriのメモ帳と、好きな万年筆を一本。それだけあれば、その旅は私の中で形を持つ。

帰ってから読み返すと、写真より細かく当時のことが蘇る。これは多分、私が一人旅を続ける本当の理由のひとつ。

5. シリコン詰め替えボトル ── 「最小限」を運ぶための器

化粧水、乳液、洗顔。旅先で必要なケアは、考えてみると意外と少ない。500mlのボトルを丸ごと持っていく必要なんかない。

シリコン製の柔らかい小ボトルを3〜4本。これで2〜3泊なら十分足りる。プラスチックの硬い容器より中身が出しやすいし、機内持ち込みでもトラブルになりづらい。

最初は「面倒くさそう」と思ったけれど、一度始めると荷物の軽さが嬉しすぎて、もう戻れない。

6. 麻のストール ── 機内・船・夜の冷えに、いつも一枚

季節を問わず1枚、必ず。

冷房の効いた新幹線、海風の強い甲板、夕方になって急に冷えてくる山の宿。麻のストールは、夏でもひんやりしすぎず、冬は他のアイテムと重ねて温度調整できる。

色は無地のオフホワイトかベージュ。何にでも合うし、写真にも映る。日除けにもなる。膝にかければブランケット代わり。一枚で何役もこなしてくれる、地味な働き者。

7. 折りたたみスリッパ ── 民宿・船室・夜行バスで

意外と「あって助かった」と思う回数が多い。

民宿で備品がない時。フェリーで雑魚寝室に通された時。夜行バスで靴を脱ぎたい時。コンパクトに畳めるスリッパが鞄の隅にあるだけで、旅のストレスが少し減る。

ペラペラの旅館用ではなく、底がしっかりしているタイプを選ぶのがコツ。畳の目を傷めない、小さな配慮もできる。

8. シルクのアイマスク ── 眠りの質を、確実に一段深くする

宿の部屋が暗くないとき、薄カーテンで朝日が容赦なく入ってくるとき、夜行で隣の人のスマホ画面が眩しいとき。

肌触りのいいシルクのアイマスクを一枚、鞄に。重さも嵩もほぼゼロ。なのに、確実に「眠り」を一段階深くしてくれる。

旅の質は、その夜どれだけ眠れたかで翌日が変わる。これは経験から確信していること。

9. 携帯ミニ歯ブラシセット ── 駅・コンビニ・カフェで

これは現代旅の隠れた必需品。

長距離移動のあと、駅のトイレで歯を磨けるかどうかで、その日の体調が違う。コンパクトに折り畳めるタイプを一つ。歯磨き粉も小さく分けて。

宿に着く前に、口の中をリセットできる旅人は、強い。

10. ジップ袋(数枚)── 鞄の中の秩序を決めるもの

最後は最も地味で、最も使う。

ジップ式のビニール袋を、サイズ違いで5〜6枚。濡れた洗面用具、温泉あがりのタオル、道の駅で買った瓶詰め、洗濯したばかりの下着。「分けて運ぶ」ことができるかどうかが、鞄の中の秩序を決める。

100均で買えるけれど、私は耐久性のあるブランドのものを使い回している。何度使っても破れないから、結果的に節約になる。


終わりに ── 道具は「思い通りにいかない旅」の足場になる

10個並べてみて思うのは、どれも特別じゃない、ということ。

派手なアウトドアブランドのモノもなければ、最新のガジェットもない。けれど、これらが揃っているだけで、私の一人旅は確実に静かで、心地よくなる。

道具を揃えることは、旅を「思い通りに進める」ためじゃない、たぶん。むしろ、思い通りにいかない旅でも、自分が崩れずにいられるための「足場」を作ること。

あなたの旅にも、そういう静かな相棒がいますように。

K

この記事を書いた人

K.V.T(Kaori)

フリーランスWebデザイナー・旅ライター。日本全国40都道府県以上を一人旅で訪問。観光地の「じゃない方」——地元の人だけが知る静かな宿、路地裏の食堂、人気のない絶景を求めて旅を続けています。

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